詩人:はっち
星が瞬いてる
月が孤独そうにたたずんでる
やさしい風が頬を撫でる
日常的で
当たり前にそこにあったもの
あることは知っていた
でも目を向けてはいなかった…
全身に降り掛かる太陽の熱や
涼しそうに揺れる桜の花
足元で駆ける草原たち
海に沈んでゆく丸い夕日…
すべてが生きている
生き生きとしている
綺麗なものを綺麗と言わず
花を楽しむ心も忘れ
すべてを拒否していた
綺麗と口にするのが怖かった
花を楽しむ余裕などなかった
いつも焦っている
いつも恐れている
いつも孤独に苛まれてる…
そう理解するのが嫌だった
私は独りだと…