詩人:時雨 刹那
女心は秋の空
長い歴史の中で
数え切れない恋が生まれて
長い歴史の中で
数え切れない恋が破れて
そんな数え切れない恋の経験の中から
いつしか秋の空に例えらた
女心
少女はいつの日か
情熱的な夏の陽射しを背に
白すぎる孤独を見付け
女になった
女心は秋の空
でも
決して
移り気な訳じゃない
ただ
少女は
もうすでに
情熱だけでは生きていけなくなっただけ
女心は秋の空
でも決して
移り気な訳じゃない
ただ
少女はもうすでに
孤独の予感に耐え切れなくなっただけ
夏の情熱の記憶を
忘れられずに
白い孤独の予感に
耐えられずに
その中間で
揺れているだけ
女心は秋の空
でも決して
移り気な訳じゃない