詩人:颯爽
消えないように
吹き抜ける風に目を閉じて
僕はまた此処にいた
言いかけて
言えなくて
伝わらなかったあの日の記憶
向こう側で手を振る君がいた
消えないように
夕焼けに染まった風景に
語りかけてた君を見ている僕がいた
君と歩いたこの道は
今日も沢山の人達の想いを風に乗せて消えてゆく
僕は君を想った
消えないように
帰り道
足音が響きわたる窮屈な僕の心
君と歩いたこの道を
今日も誰かが歩き出す
空に浮かぶ雲を眺めながら
この道を歩きながら
通り過ぎていった僕の想い
消えないようにと
願いながら
2007/02/03 (Sat)