詩人:自己満足3
夏が過ぎ 秋を冬を越えて
春を迎える頃には何かが自分の中に咲くだろうと淡い夢を見ていた
至る今…
ただ季節は巡って去っただけ
オレはあの日に背を向け
本当は元に戻せない現実を悟り、途中から諦めていたんだ
前に向かうことも新しいことも出来ないまま
闇に怯えて堕落した やり場のない気持ちを、誰彼かまわず怒りに変えてぶっつけて、毎日を繋いだよ
今気づいたんだ
オレは現実を受け入れられない未練がましい弱い男
辛い 悲しい 苦しい を誤魔化しながら、オレは失うことを恐れる日々に少しづつ、そして確実に心を蝕まれた
もうすぐ、心がパンクする
二匹の猫の その後が気掛かりなのに、何もかもが 明日を拒んでしまう
壊して堕ちて立ち上がる
オレの人生、波乱万丈、当たり前、不幸自慢なら負けねぇつもりだったけど…
失くしたものは、一番大切な、一番の家族だった
…
2錠づつのサイレースとハルシオン 精神安定剤
何故か見るのは同じ夢、寂しい場所 寂しいシーン
起きてもそれは続いていて
オレに取り憑いて放してくれない
お前に伝えたい
忘れないでくれ、猫と4人で暮らした日々、猫はお前が一番好きだった
年老いたけど、お前のこと「母ちゃん」と呼んでいただろ
あいつらは今でもお前を待っている オレ以上に
そしてあいつらは 生きたいと願っているんだ
く