詩人:洲砂
二言目には
面倒くせぇ
面倒くせぇ
なぁ ロック
それでも笑っていたよな
日没は容赦なく、
やりたいことの半分もできなかった
二十四時間なんて本気で遊ぶには少なすぎたな
そうだろう ロック
馬鹿な俺たちゃ
格好つけれりゃ
何でも良かった
なぁ ロック
現在の俺は格好いいか
マトモになった頭で
やりたいことを見つけることさえ難しい
あの頃の俺達は多分
格好よかったんだろうな
そうだろう ロック
何時だって
眼は探しているよ
頭にちゃんと残っているから。
耳は聞き分けようとしているし、
鼻は嗅ぎ分ける。
舌で確かめようとするけど
なぁ ロック
足をどこかに忘れてきてしまって近づけないよ
なぁ ロック
手がどこかに絡み付いてしまって掴めないよ
心はちゃんと覚えているんだ
なぁ ロック
俺達の漕いだ自転車は
風を切っていたよな
そうだろう ロック
なぁ
そうだろう、なぁ