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夜深の部屋  〜 「妖精ドリーマー」への投 票 〜

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[167342] 妖精ドリーマー

詩人:夜深


青い夜と白い桜
月夜に照るほの白さ
闇夜に浮かぶ切なさ

ひとりぼっち
どこかへ出かけたい
暗い道をバイクで駆けてくの
暗い道を 暗い道を ひとりで

そしたらあたし
闇に飲み込まれて 溺れて
行き着いた先は ネバーランド

妖精のしっぽを掴んで
乱暴に金粉をふりかけたなら

あたし 月夜に舞う羽を持つ
でもそれは夢の中だけなの
貴方を想うその気持ちだけで
夢の中 どこだっていける

飛び回って 風に触れて 空に手を振って
ついに着いた貴方の家の屋根

ちょっと背伸びして よじのぼってみる
綺麗な満月 蜂蜜色のまんまる笑顔

世界中で貴方だけそばにいてほしくて
手を伸ばしたあたしは
強風に吹き飛ばされた 
目の前の甘い光に手を伸ばしたうかつな馬鹿な子

ときめく夜空 飛び回るのも
目覚まし時計が鳴れば終わるの
舞踏会で真夜中の鐘が鳴ったみたいに
「ぱちん」 現実に戻される

貴方だけ想っていたい 貴方だけ

あたしの夢はいつだって幸せだけど
あたしの現実はいつも幸せとは限らない

この薄暗い空 雲をかき分けて
飛んでいきたいな 貴方のもとへ

心を通わせればきっと
貴方とあたしは繋がる
明日に 未来に 繋がっていくの

あたし 妖精ドリーマー
小さな羽で向かい風でも
小さな声で遠い世界でも

貴方を呼んで 貴方のもとへすぐ行ける…
ような気がしてしまうの
現実は甘くないってこと とっくに知ってるのに

あたし 妖精ドリーマー
青い夜と白い桜

今夜の白い花弁は
貴方の頬に似てる
朝日の白い光は
あたしをずっとみちびく

あたし 妖精ドリーマー
明日へと 小さな羽で
未来へと 小さな羽で
突き進むの

2011/04/14 (Thu)
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