詩人:ワーズワーク
子どもの頃は 明日はスキップしながらやってきた
大人になると もう駆けっこできない自分に気づく
時間ほど不平等なものはこの世にない
時間を買うために人は我を忘れている
今を犠牲にしても未来を買いたいのか?
未来は魅力的で価値のあるものなのか?
子どもの頃の未来のイメージは
まるでスキップするように弾んでいた
今日がパチッと弾けて
気がつくと明日だった気がする…
大人になったら 目が覚めるのが怖くなった
今日のままでいられることを願いたくなった
「時間の砂はどんどん減っているよ」
かたわらでチャシャ猫が笑っている…
大人になって 幸福感は脳内現象の産物だと気づく
いとしい人に会いなさい
おいしい物を食べなさい
かたわらでドードーがささやく…
早く!早く!滅びる前に…
君が会いたがっているのはだれ?
もしかして未来の恋人なのかな?
でも 足早に去っていく時間を追いかけて未来にたどりついても
もうそこは現在でしかないんだ
未来だけにしか存在できない恋人をいくら追いかけても
永遠に会うことはできないはずさ…
スキップする未来といつになったら出会えるのだろう…