詩人:梨華
愛しい 雪溶け 手のひらには 水霜焼け吐息 俯いた時 瞳には睫銀に染まる世界に 唯 見とれていた僕は そんな君に 恋い焦がれ 雪よ暫くは 溶けないでおくれ、とさり気なく 手を繋ぎ 小さく思った