詩人:さんだーそにあ@
二人で演じる最後の舞台
私はいつもより華やかに飾り
新しい靴を履いて望んだ
彼は不安そうだったけど
私はいつもより伸びやかに笑い
不安なんて微塵もなかった
そして本番
私は見事に
失敗した
慣れない靴のせいだったのかもしれない
緊張感が足らなかったのかもしれない
昨晩夜更かししていたからかもしれない
何にせよ
私のせいで彼の調子まで
おかしくしてしまった
そして
彼は自分の失敗を
私のせいにしてくれなかった
怒ってもくれず
咎めてもくれず
罵声も浴びさせてくれず
もちろん
私はその彼の優しさが
一番つらかったけど・・
ごめんね
真正面からは言えないけど
ありがとう