詩人:優花
全部A
もう目の前
全部Aが
また動き出す
それは
時計のように
誰の声も気がずに
動きだし
誰の指図も受けずに
走り出す
私もあなたも
それに飲み込まれて
スタートさせられるだけ
私もあなたも
その流れにのらなければいけないみたいに
ココから離れるしかない
大人になるための
一歩だ、なんて
かっこいぃものじゃない
出会えば 別れる
人とも、場所とも、物とも、
全てと一緒にはいられない
捨てるものがある
得るために
別れるものがある
出会うために
明日はくる
誰かの決意を
鈍らせないために
時は早くすぎる
私を
立ち止まらせないために