詩人:どるとる
何をするために 生まれたのだろう
何をするために 生きているのだろう
何のために 誰のために 僕らは生きる
わからないものは 日々増えていくだけで
減ることはない 積み重なるばかりだ
今を色で喩えれば
ひどく透明な「蒼」
このまま どこまでも
ただ、昨日の痛みを忘れるために 生きて
いつか 何もかも
片づくのを待つのさ
意味の意味はどこに あるのだろう
無意味の意味さえ ないというのに
「ただ生きる」だけではあまりにむなしい
季節という椅子に座って 眺める景色は変わり映えのない「不変」を映す
今を 形にするのなら
いびつな幾何学模様
このまま いつまでも
ただ 昨日の哀れみを思い出さないように生きて
跡形もなく 消える日を待つのさ
ふいに生まれた言葉で
目を覚ましたように気づいてしまう
僕らがしている「当たり前」はあまりに押し付けがましい
今を色で喩えれば
ひどく透明な「蒼」
このまま どこまでも
ただ、昨日の痛みを忘れるために 生きて
いつか 何もかも
片づくのを待つのさ
いつか 何もかも
白紙に戻るのを
ここで待つのさ。