詩人:放射能]
死刑宣告
くらっちまった
来世に期待しよう
ぼくは生きながらに
殺され続けてるんだよ
だから
扉をそっと閉めたよ
イカレ易いように
ぼくはまだまだ
信じきれて
ないじゃないか
ずっと考えてみたけど
生存率は0だった
気にすることはない
大事にしないから
身も心もぼろぼろに
なっただけだ
一生を生き終えた
感想も持てないでいる
自分に嫌気がさしたよ
申し訳ないが
自殺させて頂きます
これが書き終わったら
実行に移す
正気を保ったまま
死ねる事を誇りに思う
結局誰の心にも
届かなかった
始まりも終わりも
ひとりで
その間の過程も
ひとりだった
一生ものの
たったひとりの友達
人を殺したくなったら
まず自分を殺そう
そう決めていた
改めて思う
人間は敵だったよ
いま完結した
パソコンなんて
高価なもの持ってない
高価なのは‥ぼく自身
この差は
どこでついたのか
ぼくは命を削って
みんなは
それを喜んで食べる
ぼくには命でも
みんなには食い物だ
ぼくなら
助けられるかもと
思った人は大勢いた
だが
みんなぼくを選ばない
やさしく
されるのを待っている
道徳の授業中
孤立したぼく
離れにある物置きで
ぼくは世界を手放した