詩人:どるとる
そこから見える景色はさぞかし暗かろう
傷つけられて 蔑まれていじめ抜かれて
そんな人にかける言葉などあるだろうか
人は生まれたときから 決められない定めを抱いて 生まれてくるんだ
だけど厳しいことを言うようだけど
どんな境遇で生まれてきても 誰も責められないんだよ
だってそれはみんな同じだから
きれいごとがさも 正しい事のように
謳われるこの世界で 僕は幸せではなく
悲しみを 見つめてそれが本当の世界の姿だと叫びたい
太陽が照らす明るい世界の一端に 生まれる暗がりがある
あなたが笑ってる今も世界のどこかで
誰かが泣いているように それは相反しながらすれ違うものなんだ
「愛がすべて」それもまた良いだろう
だけど人の汚さや愚かさを知ったあとではどうにも信じられず疑ってかかる
人を憎んだり愛したりする中で 見えたもの 光と影のよう どっちつかずだ
愛しきることも出来ない
憎みきることも出来ない
ただ僕らは 不器用に日々向かい合うしかない
きれいごとに埋もれてる本当の声を
耳をすまして見つけるんだ 見えている世界の向こう側にある
汚くて荒んだ世界の本性をかいま見たとき 何かが自分の中で変わった気がした
朝の向こう側に夜があるように 夜の向こう側に朝があるように ずれ込みながら続く世界で今日も僕らは生きている
きれいごとがさも 正しい事のように
謳われるこの世界で 僕は幸せではなく
悲しみを 見つめてそれが本当の世界の姿だと叫びたい
太陽が照らす明るい世界の一端に 生まれる暗がりがある
あなたが笑ってる今も世界のどこかで
誰かが泣いているように それは相反しながらすれ違うものなんだ
相反するその2つのものを 僕らは
総じて「世界」と呼ぶけれど 多分違いなどないんだ
だってそれは誰にとっても同じ世界だから。