詩人:山崎 登重雄
背中を押してくれてありがとう。霊前の好物の山眺めては後悔の山胸にそびえ立つ泣くまいと臨みし謝辞で込上げた嗚咽落涙親子の証か父の背の記憶に今を書き加えまた遠くなる姿見送り身勝手な父と愚息の泥試合ジャッジが指した青空の果て父の骨腕に抱いてあやすよに眠れ眠れと独り呟き穏やかな日が少なくて顔を出せないけど僕は書き続けているよ