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詩人:Ray
いま 伝えようとして
出た言葉に
さっそく後悔する。
『いろいろ
お世話になりました。』
『幸せに なってね』
『あたしも頑張るから。』
そんな
聞こえのいい綺麗事が言いたいんじゃない。
『どうして
あたしじゃダメだったの。』
『ほんとの気持ちを聴かせてよ。』
『ほんとに 大好きだったよ。』
って
今更でも
往生際悪くても
みっともなくても
情けなくてもいいから
最後の 最期に
あなたに
言いたいことがありすぎる。
後悔に押されて
あたしのなかで
また 勘違いが起きる。
ずっと 欲しかった
誰よりも 欲しかった
苦しかった
辛かった
たくさん 泣いた。
手に入らなかった
振り向いてもらえなかった
『好き』を消した
中途半端なまま 終わった。
あたしのなかの
痛々しい 勘違い
いま 言葉に出したら
あなたは
何て言うかな。