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詩人:どるとる
雨を受け流す傘はあっても
悲しみを受け流す傘はないものか
他人に振りかざす刃はあっても
自分を叱りつける言葉はないものか
甘さが邪魔をして うまく歩けない
僕は僕を傷つけられない
無傷なはずの心に 無痛の痛みが走り
また誰かを 傷つけて満たされている
弱い心に 向ける拳があったなら
僕はきっと今より強くなれるはず
逃げ道は用意されてても
逃げ道を塞ぐ壁は用意できない
刃をとり闘うことは知ってても
すぐに言い訳を考え妥協してしまう
いつでもどうしたら楽が出来るか
そればかり考えてる
僕は僕に 厳しく向き合えない
「こんなんじゃ駄目だと」自分を追い込んだり出来たなら
固く握った拳で自分を殴ることが出来たなら 変われるのに
無傷なはずの心に 無痛の痛みが走り
また誰かを 傷つけて満たされている
弱い心に 向ける拳があったなら
僕はきっと今より強くなれるはず
無傷なはずの心に 刻まれた傷跡は
きっと誰かが教えてくれた本当の優しさ
僕を思う優しさ。