詩人:ヨミ
名のない花に
意思があるならば
どこか陽のあたる
居場所さがし求め
暮れゆく最期でも
歩くのだろうか
明日を求めず
今を見据えて
それでも歩くのか
過ぎ去る人群れ
踏まれないように
そっと壁寄りに
迷わないよう
息づく間もなく
ただ前を見つめ
それでも…
時が経つほど
きこえてくるよ
枯れる心の泣き声が
咲かない花もある
その意味を
わずかな犠牲に
思い知らされた
どちらも
選びきれないでいた
それでも
後悔だけは置いてきた
後ろも前もなくても
此処にある
沈まない
笑える心声が
2009/01/15 (Thu)