詩人:海
たったひとつの約束を
守り抜けないと
感じた時
誰よりも早く
あなたの顔が
浮かびました
優しく笑う
あなたのかわいい笑顔
予測していた事柄
予想していた
すべての事がまた
再び始まる
新たな屍の山を築き
赤く染まる涙で
大地を濡らす
信念も理想も
未来さえも
病み切った屍には
意味をなさない
ただ
道連れを求め
さまよい続けて
心をすべて壊していく
誰が怖い
何が怖い
一番怖いのは
たったひとりの
心壊れた屍
そのたったひとりが
たくさんの屍の山と
浮かばれぬ魂を
地獄へと運ぶ
あなたとの
たったひとつの
約束を守れない私を
神は許してくれない
神に背き
背の羽根を黒く染め
再び新たな闇の中へ