詩人:弘哉
しとしと
シトシトシト
誰が泣いているのでしょう
孤独に耐え切れず
誰が泣いているのでしょう
高い高いお空の上で
真っ白い雲の合間から
しとしと
シトシトシト
涙を降らせております
しとしと
シトシトぴしゃん
地上まで降りてくる
その距離というものは
誰かにとっての地面にいる
私たちにとっては
とてもとても遠いもの
だけれど
シトシト
その涙を降らせている誰かにとっては
とてもとっても近い距離で
誰が泣いているのでしょう
ダァレもいない静寂の中
誰が泣いているのでしょう
生けとし生きるものすべて
そう
それはきっと