詩人:如月。
タマコは
皿洗いの仕事を始めて十年
業務なので単なる皿洗いという
孤独な内容のみに収まるでなく多忙
しかし
ほとんど長い時間を
手さばき意識
皿洗いに費やしてしまう
帰宅して
食事 風呂
歯磨き
少しばかり
ニュースとドラマ観て
終わりたくない
タマコは
寝る前の二時間
勝負だった
現実とはかけ離れた
流れ星だらけの世界の孤独
地下室化した森を詩い
その詩は他表現へ
移動されて行く
そして朝まで
眠りつくのだった
タマコは今日も
皿洗いの業務に向かう
眠る前の本職に
迎うまで
2012/08/16 (Thu)