詩人:Ray
瞳を あけるのが
こわいくらいに
あなたのことが
大事だと 思った。
人間の 汚い部分を見た。
時の流れを憎んで
人との
かかわり合いに
ひどく怯えた。
誰かが
誰かの事を 言う。
ささいな 批判 意見
会話 空気 沈黙
笑顔と 作り笑顔。
気遣い 思いやり
汚れた 優しさ。
人間て
どうして こんなに
不器用で
かなしいんだろう。
自分も
同じ 人間であることが
こわくて 悔しかった。
誰かと
同じ 空気のなかに居て
こんなに
違和感を 憶えたのは
きっと はじめてで
そこが
あたしの『居場所』であることを
ひどく疑った。
それは きっと
あたしのいる場所が
まだ
『道のとちゅう』であるが故。
「そんなふうにはなりたくない」と
本気で思った。
信頼は 姿を消し
ただ かなしみが残った。
あなたが
何を想うかは
あたしも知らない
だけど
ただ あたしには
あなたが
大事であるという 事実。
あたしはね
絶対に
きれいな 人間になるよ。
誰かからしたら
幼くて
汚いかもしれないけど
あたしはね。
きれいな 人間になるよ。
ね、 あたしは
あなたのことが
こんなにも
大事なんだ。
瞳をとじて
ただ それだけを 想う
あたしの心は
まだ
透明でありますように。