詩人:どるとる
命の足許に 生まれた影が そっと陽射しの中
手のひらをひらいて 日だまりの一欠片をぎゅっとつかんだ
笑ったり 泣いたりするありふれた日々の中に
咲いている 幸せに微笑んだまま 君は生きてる
どこか満ち足りているようで どうしようもなく降る雨に
濡れた君のその心を慰めるのは なんですか
流れる人混みの中 小さく生きてる僕ら
日々の隙間に 生まれる影を ただ悲しみと呼んでしまえば
僕らは 笑うことさえ容易には出来ない
だから、声を押し殺して 囁くように
己の存在を謳いながら 不安と期待でくすんだ東京の空見上げてる。