詩人:どるとる
上手になんて歩いていけなくてもいいさ
不器用だって 下手くそだっていい
生き方には決まった形なんて無いんだ
諦めることになれてしまえば
挑むことからずっと逃げ続けてしまえば
さぞかし楽だろう
だけどね それじゃいつまでも前には進めない何も変わらない
胸に知らず知らず
打ち込んだ邪魔くさい楔を引き抜くのは
おまえの勇気だ
おまえの強い意思だ
叩かれることになれてしまえば ねえ
理不尽に傷つけられたって叫べないよ
大事なのは正しさをどう見定めるかだ
道端に落ちてる空き缶や吸い殻に
何をおまえは思う?
いい気はしないだろ
そうさ片付けなきゃ
人としてあるまじき行為を指差してこれが悪だと叫ぶため
僕は己の悪を憎む
ああ知らず知らずついたあの嘘が 誰かの心に傷をつけたとしたら
何が悪く何が正しいかより 目をそらしてた深淵をのぞき込み
闇の中に目を凝らせ
そこに答えがある
胸に知らず知らず
打ち込んだ邪魔くさい楔を引き抜くのは
おまえの勇気だ
おまえの強い意思だ
胸に知らず知らず
打ち込んだ 楔はやがて引き抜かれて
錆びついた心は静かに回りだすだろう
おまえの明日はそこから動き出すだろう。