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詩人:高級スプーン
最近は僕
うん幸せだ
それなら
この文を読んでいる
誰かは幻覚を視ている
良い病院を
紹介しようかい
レントゲン写真を背景に
医者は静かに告げる
この影になっている部分が
魂なんだよ
なんだよそれ
結ばれている
血管の糸
欠陥の意図
命って言葉が軽い
気安く使う
気休めに使う
アイツ元気かな
思い浮べた人のレベルが
君の価値だ
思い浮べたアイツを
最低だと
ランク付けした僕だから
君の勝ちだ
手を止めろ
何も考えるな
もう浮かばないでくれ
他に楽しい事
沢山あるんだ
他にやりたい事
沢山あるんだ
時間が無いよ
もう寝ないと
早起きするんだ
不出来なものでも
書かないと気が済まない
早く
早く
早くしろ
ダメだ
スランプだ
書けない
そう言う君が羨ましい
そう思う僕は不謹慎かい
受け容れられない
死とか詩とか
関係ないから
器が小さい
肝っ玉もね
子供と違うのは
払う料金の額ぐらいだ
いままでの人生
出会った中で
信じられない人は居ない
多かれ少なかれ
みんな信じてる
それが幸せなら
みんな要らない
手放せないが
取られてもすぐ
諦められる
僕が欲しいのは
疑う必要のない人
居たら返事して
名乗り出てくれないか
現れないか
最近は僕
うん幸せだ
時々
何を残しても
何かも滅ぶんだと
思い出して
激しく揺れるだけで
細菌は僕
うん幸せだ
僕が幸せなら
こんなクズ
実在するかよ
完全に出遅れた
一番にスタートしても
結果は同じだろうが
周回遅れに
遅れを取るな
足取られるな
皆が怖い
何を考えてるか
分かったって怖い
悪い事をしたよ
どれだけ美化しても
汚れは取れない
繁殖して暴動
僕はまだ死にたくないな
僕はまだ詩にならないな
誰か
この手
止めて
止めて
鵜呑みにしないで
嘘だ
本当だ
どっちだ
二択じゃ済まないか
何処まで書くんだ
早く止めて寝ろ