詩人:どるとる
今日もまた 日は暮れて 赤錆のような空が広がる
またきのうの焼き直しのような今日だった
出来損ないの一日が終わったのも束の間
また始まる 空回りしてばかりの一日
本日は あいにくとどしゃ降りです
一体何のために僕は生きているのだろう
なんとなく不意に生まれる疑問が思いのほか胸に深く突き刺さる
欲しいものは夢とかお金じゃなくて
願ってるのは幸せとか安定とかじゃなくて
きっと 今を生きているという名の実感
それが無いうちは 僕は生きているとは思えない 思わないよ
今年の桜の開花は遅くなるらしいと
テレビが伝えてる 僕には関係ないな
隣はなにをする人ぞ
どうだっていい なんだっていいさ
遠い親戚が自殺したと聞いたけど 人のことだと冷酷なほど無関心でいれる
一体誰のために重ねる時間だろう
こうして 日がな一日壁に寄りかかってるとむなしさに 簡単に「死にたい」なんて思うのさ
必要なのは 恋人とか話し相手とかじゃなくて
生きているっておしえてくれる
ここにいていいって笑ってくれる
そんな当たり前な優しさなんだろう
今はただ 無い物ねだりで むなしさを埋め合わせる為の都合のいい 愛を貪る日々
誰にもわからない
誰もおしえてなんてくれやしない
神も仏もないこの世界で本当のことなんて知らなくてもいい
嘘でも笑えるおとぎ話に等しい
欲しいものは夢とかお金じゃなくて
願ってるのは幸せとか安定とかじゃなくて
きっと 今を生きているという名の実感
それが無いうちは 僕は生きているとは思えない 思わないよ
だから僕は 半分死んでて半分 生きてます
本当に生きているとは言えないのです。