詩人:Ray
ほらね 君はいつだって
僕をそんな眼で見るじゃないか
僕が笑っていようが
泣いていようが
僕を見る君の眼は
いつだって同じじゃないか
「わかってよ」だなんて言わない だけど
僕は これでも人間だから
僕がかなしむ心を持つ以上
素直になれない
優しくできない
だってそうだろ
僕は
ロボットじゃないんだから
誰をも受け入れない 君が
その殻を壊さないかぎり
誰も微笑まない
誰も涙を見せることはない
それがどんなに寂しいことか
ロボットの君には
わからないかな。
ねぇ 一度だっていいから
人間になってごらんよ
ロボットの君が肩を落として
小さくなって
誰かにすがる
そんな君を見てみたい
嘲笑じゃないよ
ただ
人間も そうそう悪いもんじゃないってこと
君にも知ってほしいんだ。