詩人:猫の影
大人になりきれない歪な体を引き摺っていた手を伸ばしても届かない所以かわかりゃしないぜ君の気持ちも心持ちもわかりたくもない子供にもなりきれない奇天烈な体 抱えていた頭をカラにしても汚物が残る故か信じ切れやしないんだヒトの建前や体面もどれも嘘にしかみえない歪な体 あちこちが痛い泣いて叫んでも 奇妙な声が出る足掻いた指先が 空を掴んだ