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[185667] 高級スプーンの副読本

詩人:高級スプーン似

はじめは気付きもしなかった

目が合ったのは
物心ついてすぐの時

むやみやたらと飛び起きて
遠ざけたのは少年のじぶん

受けいれられずに
背ける背にも
酷薄にも刻一刻と
近付いてくること
わかってしまう

今も変わらず耳を塞いで
こうして
気を紛らわしているというのに

「おいでおいで」しているよ

これ以上は蛇足だろうと
筆を置いたあとに
思い描く
心象の景観の中で
異彩を放っているから

続きは
期待できない岸の向こう

載せられないのが残念だ

本当にそう思うのか
いかがわしいところ

2014/07/23 (Wed)
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