詩人:どるとる
言葉の中に 言葉の中に 心が見える あなたが見える
ただの言葉の向こう側に 誰かの人柄が映る その人の優しさが窺える
触れられぬ心も 見えるはずのない気持ちも
言葉を通して 相手の心や思いに 触れることが出来る
僕を思って生まれた言葉の中に あなたがいる
笑っているあなた
泣いているあなた
怒っているあなた
愛らしいあなた
僕の知ってるあなたもまだ知らないあなたも いろんなあなたが見えるよ
言葉を知っていると口から出任せの嘘をつくのはどこの誰ですか
言葉はただ使うだけじゃ心を込めないと 相手の心には届かないんだよ
相手を傷つける目的の言葉には 心が無い為に こんなにも冷たくて
相手を思いやる気持ちなどまるで見えない
ああ言葉はその人の心の有り様(よう)を映す鏡さ
誰かを支えるあなた
誰かを助けるあなた
誰かを気遣うあなた
誰かを愛するあなた
たったひとりのあなたの中にこれだけたくさんのあなたがいるんだ
胸を張って誇りに思えばいいよ
たとえば今日傷つけた人がいるならば
明日はきっと誰かを助けようと思う
そんな気持ちが多分誰かの明日の笑顔をつくっている
声に出したその言の葉 心を重ねて伝えたものだけがそう云える
僕を思って生まれた言葉の中に あなたがいる
笑っているあなた
泣いているあなた
怒っているあなた
愛らしいあなた
僕の知ってるあなたもまだ知らないあなたも いろんなあなたが見えるよ。