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詩人:どるとる
嘘をつくことに
慣れてしまっている
周りにも自分にも
嘘をつくことを
なんとも思わない
僕がついた嘘で
傷ついてる誰かが居るならば
その人の傷跡に 深く深くお辞儀をするよ
雨の中で かたつむりが二匹 雨宿りするように 屋根の草に隠れてる
嘘の中にある 本当を 見せて 話して 教えて 伝えて 届けて
そしていつかついた嘘の数だけ 誰かを愛して 抱きしめて
嘘を本当に変えたい
僕の中に咲いてる
嘘という花が
花粉をばらまくと
心は馬鹿になって
誰かを傷つける
正しさなんてものには今も昔も 変わらず定義なんてなくて
ただその人の信じる正しさが本物になりすましてる
傘を開いたら 落ちてくる雨粒が 傘の上から降り注ぎ はみ出した肩先を濡らした
どうしても 免れない悲しみがあるんだね
胸の奥にしまってる 寂しさを お願い 聞かせて 少しずつでいいからさ
そしてやがて いつか嘘は嘘だとばれて 本当のことだけがそこに残るから
嘘は嘘でしかなくて 本当は本当でしかなくて だから隠した痛みをさらけ出して
嘘の中にある 本当を 見せて 話して 教えて 伝えて 届けて
そしていつかついた嘘の数だけ 誰かを愛して 抱きしめて
嘘が本当になる日まで。