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[184662] 雑草

詩人:どるとる


どうせ、邪魔者扱いされるだけだろう
早く引き抜かなきゃと邪険にされて

人も草も似たようなもんさ 人混みの中では息が詰まる
だからなるべく他者との関係を 良好にしたいために
誰か弱い人を犠牲にするんだろう

さながらその弱い人は雑草に似て不憫

雄々しく咲いて
花はなくとも
太陽にその手を伸ばして
命を 空に近づけて
小さなその身に
明日(みらい)を
抱かせている

何でもなく過ぎる日々の中にある
いくつもの退屈や卑屈を歌にしたんだ

何を糧に今を生きたって ばかばかしい
生きるってことにすべてかけてるけど
雑草はなにをやっても雑草のままさ
だから、精一杯下手な歌声で叫ぶ

その生き様は滑稽 でも逞しくもある

気高く咲いて 街からあぶれて
旅から旅へ 流れ流れて
心を熱く燃やして
学名さえチンケな
雑草よ 今日も
生きている

雄々しく咲いて
花はなくとも
太陽にその手を伸ばして
命を 空に近づけて
小さなその身に
明日(みらい)を
抱かせている

小さなその身に
希望(ゆめ)を
背負っている。

2014/04/14 (Mon)
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