詩人:阿修羅
綺麗になりたくて
なれない自分が
大嫌いでした
強がって
上手くいかない自分が
もっと大嫌いでした
撫でてくれる手を
拒んでしまう自分が
もっともっと大嫌いでした
貴方は
なんで俺を頼らないのかと
怒りました
それでも
優しい瞳でした
それでも
ぎゅぅ、してくれました
それでも
なでなでしてくれました
涙が溢れました
いくつ、いくつ
溜め込んだでしょう
痛みの欠片
ゆっくり溜息と一緒に
吐き出しました
貴方ひとりを
愛そうと決めました
生涯、貴方だけ
何も無い時間も
こてんともたれれば
頭を撫でてくれるであろう
貴方の傍に