詩人:tyuuya
国境と国境を堺にした処
高校時代。秋葉原にハマってしまっていた過去の自分は、そこに空想の池に洗練された鏡のように清楚な女が映し出されていた。
月が紅いというのにも、そこにいるだけで空気が入ってくる気がしていた。
我が憎き故郷と大気汚染がその町の象徴とを結ぶとある大きな橋を見る度に、僕の興奮はいよいよ高ぶらずにはいられなかった。
今、第二の故郷というべき処。
私はこの景色が二度と両親から奪われることの決して無いように、そして人々から刈られないために、私の景色は一節に、いつまでも私の胸へしまっておくとしよう。