詩人:中村真生子
真東からやってきた光の精が窓辺に集う。あるものは踊りあるものは歌いさあ、一緒に楽しもうと…。真東からやってきた光の精が窓辺で蠢く。あるものは手をのべあるものは語りかけさあ、ともに喜ぼうと…。誘われるように庭に出れば光の精にくすぐられ花弁をほころばせたクロッカス。光の精よ。その温かかなまなざしですべての窓辺を満たしてくれる光の精よ。その温かなまざしですべての心をほころばせよ。人々の心に春を招いて…。