詩人:緋文字
鱗粉だらけの幼い指先で『見て、チョウチョ!』差し出した蛾に教えてくれた姿は似ていてもソレは蝶々とは違うのよ間違っちゃいけないしどんなに綺麗に見えても捕まえちゃいけないんだなのに ヒラヒラ私の目を奪うもの現われる ヒラリ私にとまった蝶々と信じて虫カゴヘ信じている間は私の中でいつだって蛾も蝶々だった