詩人:猫の影
あのときの笑顔も笑い声も、あのときのぬくもりも安らぎも、安心して きっと色あせて きっと忘れてゆけるからあの日見た夕焼けや夜の星も、あの日見た幻や未来も、安心して きっとすり切れて きっと消えてしまうからありあまる喜びも零れ落ちる哀しみも抱きしめたい幸せも噛み締める苦しみもいつか いつか いつかきっといまに いまに いまにそっと歩いてゆく