詩人:さみだれ
あの黒猫
俺を殺そうとしている
何度も目の前を行ったり来たり
うろうろしやがって
ああ、もう
こうしている間にも宇宙は膨張しているっていうのに
なんて変わらないんだ
何ひとつ変わりないんだ
愛する人はいないし
頭の中はアイスクリームの山
ロマンチックなんてかけらもない現実
だから重ね合わせてよ
ああ、もう
銀河が1センチ動くたび
あの子への気持ちは1光年離れて
俺は微動だにしないまま
あの黒猫
殺しにくるのを待っている
うろうろ、うろうろしてないで
噛みついてこいよ
さあ!
2012/07/01 (Sun)