詩人:高級スプーン
メジャーデビュー
してからなんだか
違うバンドみたいだ
人が変わったように
歌詞も明るくなった
少し幸せになったのか
だからか
貴方の歌に
ついて行けなくなった
前の方が良かった
通ぶる気持ちは
更々ないけど
もう同じだなんて幻は
幻として空中で
靄になって
見えなくなった
影の手は何してる
他にやる事がない位
書き綴って
他にやる事
沢山あるのに
放っぽって
書いて書いて
読まれて
どうしたい
どうしたい
書いたら
興味が無くなった
どうしたら良い
どうしたら良いのか
公で聞くな
ウザイ
大きなネズミは
大きくなり過ぎて
隠れられず
逃げても遅い
貴方の歌に
ついて行けなくて
延々と昔の曲
絶え間なく聞いて
まもなく
迎えが来るまで
新しいものには
引き離されて
遠ざかって
避けて
戻らなかったら
誰も迎えには来なかった
影の手握って
この手握って
影の手掴んで
この手掴んで
その手開いて
使わないで
この手握って
離さないで
遠ざかって
行かないで
かと言って
近付かないで
もっと離れて
どうしたら良いのか
聞かないで
悩まないで
ウザがらないで
抱き締めて
無力なのは
お互い様だから
伝えて
昔みたく
希望なんか捨てて
戻って来て
前髪触って
慰めて
強く強く
抱きしめて
泣くならこの胸で
捕まえられて
動けなくなった
大きなネズミに
行き場を与えて