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詩人:香奈
学生の頃は
友達が沢山いた
小学生の時
馬鹿やって笑い合ってた
中学生の時
バドミントン部に入って仲間と一緒に汗を流した
高校生の時
色んな人と仲良くなった
専門学校の時
一番楽しかった
毎日友達と笑いあって、幸せだった
でも『学生』を卒業し
社会に出た私は
どんどん落ちていった
友達は
…一人また一人と
遠のいて
携帯の電話帳には
もう連絡取れない
友達『だった』人の
名前が沢山残っている
まるで線香花火のようだと思った
パチパチと
火花を散らし
それはそれは
綺麗な花
咲いたと思ったら
だんだん火花は
小さくなり
ぽたりと
落ちてしまう
残されたのは
ただの燃えカス
私はそれが捨てられない
燃えカスを見ると
綺麗に火花を散らしていたあの頃を
思い出せるから
でも
所詮は燃えカス
もう火花を散らして
咲く事は出来ないのだ
『花火楽しかったね』
「うん」
『じゃあもう終わったし…バイバイ』
『またね』とは言ってくれないのね