詩人:どるとる
いいさ 孤独でも
いいさ 愚か者でも
たったひとりぼっちでも出来ることはある
いいさ 親不孝でも
いいさ めまぐるしい流行りにのまれても
愛を忘れた人たちは今日も
なにが愛かもわからずにただ牙をむく
いいさ 若いうちはいろんなことに挑んで後悔したり 挫折をしたりすればいいさ
親はなにが愛なのかわからない為に
実子に暴力を振るい あげくの果てには殺めたりするだろう
そこには無機質な愛しかないさ
ずっと親が親である姿を教えないばかりに愛というものが
いつからか甘ったるい優しさなんてものに侵されてしまった
僕らが歌う愛のうたは 愛してる愛してるばかりを繰り返すばっかで
そこには心なんてものはちっともこもってないだろう
だから僕は歌うんだよ 愛なんてものは厳しさの中に
少しだけあればいいのさと 暴力と教育の間にある
微妙な境界線の上で僕らは絶えず愛というものを歌い続けるのさ
おまえの右腕に 伝わる誰かのぬくもりが
消えてしまわないうちにその声で歌え
愛のうた。