詩人:甘味亭 真朱麻呂
僕のすぐ近くで聞こえてる詩は
誰かのためにあるんじゃなく
自分だけに向けられたワガママな詩
風は何処へ吹いていくのか
聞いても答えは返らない
ただ風は吹いていく
理由もなく
自由に僕の心をすり抜けていくよ
了解もなく見えない風は確かに僕の前髪を巻き上げたよ
フュルル フュルル
今日も風が吹いている
窓をたたいてる
フュルル フュルル
仕事帰り 散歩の途中 ドライブ
いつでも風は人と共にある
淋しいとき
泣いてるとき
そっと慰めてくれているように
風は僕の涙を乾かしてくれるよ
朝も昼も夜も風は僕を裏切ることなく吹いていてくれるよ
ただ
フュルル フュルルと
今日も自由気ままに吹いているよ。