詩人:ワタナー
「なあ、その本そんなにおもしろいか?」
「・・・うん」
「なぁ、今度映画行かないか?観たいのあるんだ」
「・・・うん」
「お前って無口だよな」
「・・・イヤ?」
「いや、そんなことはない」
「・・・よかった」
「なぁ、俺と一緒にいて楽しいか?」
「・・・うん」
「そっか、よかった」
「・・・」
「・・・」
「なぁ、お前友達の前ではしゃべるのか?」
「・・・うん」
「俺とはしゃべりたくないとか?」
「・・・・・恥ずかしいから」
「そ、そうなのか」
「・・・がんばる」
「俺も本読んでみようかな」
「・・・」
「おすすめの本ない?」
「・・・・・・・・・・・・これ」
「え、絵本か」
「・・・ごめん」
「いや、おもしろそうだな。おまえが薦めるんだ、きっとおもしろいさ」
「・・・」
「なぁ、なんで俺なんかと付き合ってくれるんだ?」
「・・・好きだから」
「・・・そうだよな」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「やっぱ別れよっか」
「・・・・」
「冗談だよ、泣くな」
「・・・ばか」
「・・・」
「・・・」
・・・・・