詩人:旅人モドキ(左利き)
はからずも垂直にぶら下がる舌はぐるぐる描きだすらせんの カメレオンだとすればどんぐり眼をぎょろりと光らす不ぞろいに色づき愛をためらうらっぱ状の花弁を湿らすは シャンパンの如き雨季なる滴りきらびやかな衣を着こなしながら獲物をじっくりと見定めるころするりと紙一重で逃げられても バタフライを捕らえなめる才能とわき上がる水平なくわだてを