詩人:是清。
僕等は未だ幼く
其れでゐて大人に成らうと背伸びをして
枯れてゐた偽物の草木に
水を遣る事に夢中になつた
愛何て前時代的な言葉をさ
受け流して
彼の大人達のやうに
誰も気付かぬ振りをすれば良いのだらう?
僕等は未だ熟さず
子供でゐる事にしがみ付いてゐて
壊れてゐた虚像の建物に
失つた楽園を重ねてゐた
奪はれた全ては
全部君の罪で
下された罰を
僕等は喜んで受けやう
意味も知らない言葉を
僕等は易く口にする
其の全部が君の為で
贖ふべき事等此処には無い
さうだらう?
2004/05/12 (Wed)