詩人:おるふぇ
夜空が遠い地平線の彼方から
やって来る
わたし
追いつかれないように
走って逃げた
この足は棒のように疲れて
ふらふらになって
大きな樹にもたれて
いつしか眠りについた
一番星が光ってる
眠ってるわたしの上で
どこにいても
わたしを見つけてくれる
目が醒めて目が合った
一番星
ゆっくりと
ふらふらと
歩き出すわたしのこと
見守っていて
時々道を間違えたら
「こっちだよ」
そっと教えて
どこまで逃げても
追いついてくる夜空の中で
泣くこともあるけれど
わたしもあなたを見つけて
またちゃんと歩き出すから
またちゃんと笑うから
手を伸ばしても届かない
高い遠いところから
いつまでも
そばにいて
一番星
わたしも
あなたみたいになりたいから