詩人:人魚日和
「ぁぁ、男の人って恐いんだ」
もう3年も前の記憶が鮮やかに蘇る
あの夏は焼けた肌にキャミソール一枚だったな
青いフィルターを一枚かぶせたような景色
温度のない強い日差し
クーラーのきいた小さな部屋で起こった出来事
世界から見たら小さな出来事
太股に絡み付く2人の粘液
仰向けになったまま顔を隠す
「泣いてるの?」シャワーからあがったあの人が聞いた
ねぇもう思い出したくないよ、とめて
仰向けになった私は言った「男の人って恐いんだ」
馬鹿な小娘が世界を知ったなんでもない日
今日は素敵日和
今耳元で教えたい
「そんなことないよ」