詩人:umi
眠れない夜に
無理して眠った時の夢は
制服姿の貴方の夢でした白い手袋をして
敬礼の姿勢で
今から空に旅立つのですね。
14時間のフライト後
パソコンからのメールに夜中だけど「おはよう」の言葉
「明後日には帰るよ」って知らせてくれた。
目が覚めたら
現実と夢が入り交じって
「美味しいごはをつくらなくっちゃ」
なんて思ってあわてて起きる…
だけどパソコンみても
携帯見ても
貴方からのメールはなくて
一人ぼっちだったんだ
と思い知る
貴方は多分500名程の旅人を
無事に日本に連れて帰る事に神経をすり減らして私の事なんか考えていない。
私情は勿論感情も
表情さえも
変化を見せない。
ランウェイを過ぎて
飛行機が停まり
コックピットから降りて来るときでさえ
プライドを身にまとって降りて来る
そのプライドの高さゆえ愛を手放した事に
気がついていますか?
貴方は不幸です
1人の女さえ守れないのだから…
貴方は偽善者です。
自分が一番可愛かったのですよね
飛行機雲を見る度に
あなたの肩の
あの金の3本ラインを思い出し
私はもう下を向いて歩く癖がついてしまった。
貴方がもし目の前に立って居たとしても
私は気付かないで通り過ぎて行くだろう。
心の中には貴方への愛を溢れんばかりにため込んで
それでも下を見ながら
通り過ぎて行くだろう