詩人:ゆぅ
初めて
家に来た時は
掌サイズで
不安そうな瞳で
震えてた
私は
堕ろした子の
代わりに
君を抱いた
それから
外泊も
しなくなった
毎晩毎晩
潰さない様に
眠った
無邪気で
悪戯っ子な君
可愛くて
ずっと
傍においてた
それから
何年後かに
私の歳を
追い越した君
家族を持った君
縄張りを
守る為の傷跡
家を出た私
君の姿
帰るたび捜した
名前を呼べば
すぐに
返事をした
ごめんね
君を
ひとりにして
家族みたいに
君が
大事だった
私の
大切な息子
大好きだよ
お願い
連れてかないで
死なないで
まだ
傍にいて
死なないで
神様
どうか助けて
2008/08/12 (Tue)