詩人:どるとる
何も見えない 明日が見えない
どうすればいいのだろう
見えてる景色が 青ざめて見えるよ
傷だらけの 心を抱えながら
気持ちをだまして笑ってる
見上げた空の向こう 夕日が今、沈む
空いっぱいに 絵の具を垂らしたように
滲んでくオレンジ色が瞳の中 ぼやけた
目を閉じたままでも 耳をふさいだままでも
見えるもの聞こえるものがあるんだ
繋げて重ねてひとつに束ねる日々
そんなふうに僕らは終わらない歌を歌う
水面に映る景色が 嘘偽りならば
僕も幻と少しも違わない
世界からどこまでも遠ざかってゆく
シミのようにこびりついた嘘が
やがて かさぶたになるのを待ってる
でもいつまでも傷跡は傷跡のままで
君の手首に走るのは生きていることを
痛みを通して 気づきたいが為の自傷行為
目を閉じたままでも 耳をふさいだままでも
消えないものが ひとつあればいい
途切れてはつながって修復する日々
ああ僕らは惜しげもない愛に包まれてる
暗闇の中に ただひとつ浮かぶ光 優しく微笑む 君は僕のすべてで僕は君のすべて
空いっぱいに 絵の具を垂らしたように
滲んでくオレンジ色が瞳の中 ぼやけた
目を閉じたままでも 耳をふさいだままでも
見えるもの聞こえるものがあるんだ
繋げて重ねてひとつに束ねる日々
そんなふうに僕らは終わらない歌を歌う。