詩人:どるとる
砂時計の中 落ち続ける時のかけらを
睨んでみたり 目をそらしたり
僕に残されている時間の最果てに
待っている絶対的な終わりを想う
夕暮れの道 揺れる影と つないだ手から
伝わる確かなぬくもりが教えてくれる
君は一人じゃないと 君は孤独じゃないと
ほら何度でも 寄せては返す波のように
それはきっと 果てのない繰り返し
命はきっと終わってしまえば 生まれ変われるわけもなく
散らかしたきれいごとを片づけたら 案外救いなんてなくって
だからせめて生きている今を楽しむんだ
いつかたどり着くんだ ハッピーエンド
空が明けていくのを 一人見ていたんだ
世界が目を開くようにスッと朝日が差す
僕の胸で 脈打つ命の音色を聴いたら
誰もそれを疑うことはないでしょう
だけれどたまにそんな確かなことさえ
信じられなくなる程 落ち込むこともある
だからそばにいてよ
恥ずかしいくらい
好きとささやいて
悲しむ隙(ひま)を与えないで
その先の物語をいつでも人は 目で追いかけてくのさ
一冊の小説の中の物語 痛みさえリアルにこの身を貫く
だからお願いだ 僕を愛し続けてください
二人でたどり着きたい ハッピーエンド
目を閉じた時にはもうここには誰もいない
目を開いているときだけが 唯一生きていると気づくことが出来る
命はきっと終わってしまえば 生まれ変われるわけもなく
散らかしたきれいごとを片づけたら 案外救いなんてなくって
だからせめて生きている今を楽しむんだ
いつかたどり着くんだ ハッピーエンド。